ミュージカルの誕生
ミュージカルは19世紀にアメリカで生まれたと言われています。
しかし、その源はヨーロッパの大衆演劇、オペラ、オペレッタ、詩と歌と語りで進行するバラッド・オペラなどで、これらは新大陸アメリカでも輸入上演されてきました。19世紀後半、これらの手法やスタイルを模倣しながら、アメリカの国民性、社会環境、風俗、文化を反映し、アメリカの大衆芸能も取り入れて、アメリカ独自のミュージカルが形成された結果、今日に至ります。
また、ミュージカルの原形は1728年にロンドンで上演されたバラッド・オペラ『乞食(こじき)オペラ』だとする説があります。一方で、アメリカのミュージカルの最初の作品は、1866年にニューヨークのブロードウェーで上演された『ブラック・クルック(黒衣の怪盗)』だとするのが定説であります。フランスからきたバレエ団を使い、ほとんどを既成曲でまとめ、ミュージカル・エクストラバガンザ(音楽笑劇)と銘打って1年4か月続演の大ヒットとなりました。その後、次々とミュージカルの原型となる作品が現れ、1885年には、トニー・パスターが制作し、女優リリアン・ラッセルが主演した『連隊の娘ポリー』が大ヒットになっています。
そして、ミュージカルでもっとも多いタイプのミュージカル・コメディという名称は、1893年イギリスのロンドン上演の『ゲイティ・ガール』に、ミュージカル・コメディという名をつけたことに始まっています。
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