ロンドン発ミュージカル作品
【アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲ミュージカル】
ジョゼフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート (Joseph and the Amazing Technicolor Dreamcoat)
ジーザス・クライスト・スーパースター (Jesus Christ Superstar)
作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー
作詞:ティム・ライス
演出:ゲール・エドワーズ
初演(リバイバル版):2000年
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
キリスト最後の七日間を描く。ローマの支配下にあるイスラエルでは、ローマ総督ピラト、ユダヤ教の大司教カヤパ、ユダヤの王ヘロデが勢力争いを展開していた。そんな情勢下の中、愛の教えを説いて回るジーザスが現れる。ジーザスは数々の奇跡により、大衆の人気を得ていく。しかし、ジーザス自身は「奇跡を起こす」という自分の噂が一人歩きしていることと、現実の自分との乖離に心を悩ませていた。そんな疲れたジーザスを癒したのが、娼婦だったマグダラのマリア。そんなジーザスに、次第に疑念を抱き始めたのが弟子のユダである。ジーザスの存在が大きくなることを恐れたカヤパは、ジーザスに懸賞金をかけて、捕らえようとする。ジーザスへの疑念がいよいよ強くなったユダは銀貨30枚でジーザスを密告する。だが、ユダは結局、自らに絶望し自殺を遂げる。最後の晩餐。ついにジーザスが裁かれるときが来る。
エビータ (Evita)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
貧しい村に生まれた私生児エバ・デュアルテ。いつも都会への夢を抱いていた彼女は15歳の時タンゴシンガーのマガルディと関係を持ったことを機にブエノスアイレスへ野心を抱いて出てくる。たくさんの男を踏み台にしながらラジオスターにまでなったエバは、ある時ホアン・ペロンと知り合い、結婚。そしてついにはペロンが大統領になりエバは大統領夫人となる。上流階級の冷たい視線を浴びながらも次々に政策を行うエバ。ところが無計画な政策はアルゼンチン経済を大きく揺るがし、エバ自身も癌に倒れてしまう。アルゼンチン大統領夫人エビータの人生をチェ・ゲバラが狂言回しとして語り継ぐ実話。
キャッツ (Cats)
作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー作詞:T・Sエリオット
演出:トレヴァー・ナン
初演:1981年
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
ある夜、都会の片隅のごみ置き場には、22匹の猫が次々と集まってくる。今夜は、年に一度、オールド・デュトロミー(長老猫)によって、猫の天国へ行ける猫の中の猫「ジェリクル・キャット」を選ぶ大舞踏会の日。それぞれの猫が、自らのアピールをしながら、1匹ずつ、踊りを拾うしていく。そんな中、薄汚れた姿になった元娼婦猫のグリザベラが現れる。果たして、ジェリクル・キャットに選ばれる猫は。
ソング&ダンス (Song and Dance)
スターライト・エクスプレス (Starlight Express)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
汽車に寄せる郷愁を子供の夢想に託して、蒸気機関車デイーゼル、電車、超特急などと、いろいろな車両とのロマンスをおりまぜた競争のかり立て、汽車はやっぱり本物の蒸気機関車が一番だと納得させるショー。二段溝えめのロ−ラースケートのトラックが客席のまわりを走り、観客を取り囲んで、ショーと観客の一体感を出し、根強い人気を保っている。1992年末に全体が再編成され、曲の入れ換えも行われて、見応えのあるショーになった。
星空のきらめく夜空に向かってラステイーが歌う主題歌"Starlight Express"や"I Am The Starlight"ダイナの可愛らしい"Uncoupled"パンチのきいた"One Rock'n Roll Too Many"そして最後にパールとラステイーがデュエットする"They're Out To Get You"など、非常に美しい曲が入っている.子供ばかりでなく、大人も充分楽しめるさわやかなショーである。
「早く寝なさい」という母親の声に「うん、もうちょっと」と応える子供の声。そしてトレインセットで遊ぶ子供の夢想の世界へと入っていく。鉄道操車場に、機関車のチャンビオンを決めるレースのために、いろいろな機関車と車両が集ってくる。あぶらぎったジーゼル車のグリースニポールは車両の女の子たちを次々と口説く。のこのこ現れた蒸気機関車のラステイーは、今は入れ替え用機関車としてしか使われていない不遇な身の上。喫煙車のアシュレイや食堂車のダイナなどにさえ、レースに出るなど‘クレイジー’と非難される。
レースは、現チャンビオンのグリースポールが電気機関車のエレクトラやラステイーのほかに、世界の超特急、フランスのボーボ、イタリ−のエスプレッソ、ドイツのルーアゴールド、ロシアのターノフ、日本のニンテンドー、イギリスのプリンス・オプ・ウエールズの挑戦を受けるわけだが、各機関車は車両と連結しなければならない。ラステイーは、いつか汽笛の鳴る汽車と組みたいとあこがれている客車のバールにさえ断られ、連結相手がいない。
パールはエレクトラと、ダイナはグリースボールと組んで第1予選グリースボールのひきょうな戦略を非難したタイナはグリースボールに捨てられ失恋。合間には、旧式の蒸気機関車ボッパやシルヴエスター・スタローン張の箱形車、ロッキー?、?、?も紹介される。デブの貨車ダスティンとようやく組むことができたラスティーは、ポッパが教えてくれたふしぎな蒸気機関車「スターライト・エクスプレス」を信じて第2予選こ望むが負けてしまい、この汽車の神様にたいする信仰を失う。しかし、引退していたのに、かりだされた老体のポッパさえ、イギリスのプリンス・オプ・ウエールズの棄権で勝つのを見て、「スターライト・エクスプレス」は自分である、勝つか負けるかの鍵は自分のうちにあると悟る。
決勝では、バールはグリースボールと組み、とり残されたダイナは汽車間ではタブーとされている「Uncoupled」(連結離れ)と嘆く。ポッパにかわって出場したラスティーは又負けてしまうが、グリースボールとエレクトラのデッドヒートで決勝やり直しとなり、重いダスティンを引っ張って健闘、堂々の優勝を飾る。レース中とっくみ合いになったグリースボールとエレクトラは万事休す。だがポッパの提案でグリースボールは蒸気機関車に改造して、ダイナとも仲直りをする。パールが本当は私を動かせるのはあなただけ・・・。とラスティーに告白、蒸気機関車バンサイとなって幕となる。
オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera)
作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー作詞:チャールズ・ハート、リチャード・スティルゴー
演出:ハロルド・プリンス
初演:1986年
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
19世紀、パリのオペラ座。コーラスガールのクリスティーヌは、「音楽の天使」と呼ぶ歌の先生がいた。彼は、オペラ座の地下に住む、仮面をかぶり素顔を隠す、オペラ座の怪人であった。クリスティーヌを愛する怪人は、クリスティーヌを主役にするよう、様々な仕掛けを行う。一方、クリスティーヌと幼馴染のラウル子爵は、クリスティーヌとの間に愛情を芽生えさせる。ラウルと劇場スタッフは、怪人と対決すべく立ち向かおうとするが、一足早く、怪人はクリスティーヌを誘拐していた。
アスペクツ・オブ・ラブ (Aspects of Love)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
南フランスのある小さな劇場で公演後に売れない女優ローズとイギリス人学生のアレックスが運命の出逢いをする。かねてからローズの熱狂的なファンだったアレックスは公演が行われない間、ローズを静かな別荘へと誘う。この別荘で愛を育んでいく二人だったが、あるときこの別荘の持ち主であるアレックスの叔父ジョージがやって来る。ジョージはローズに亡き愛妻ディリアの面影を見て惹かれ、ローズもまたジョージが気になる存在となる。やがてローズはアレックスと別れる。ショックを受けるアレックス。そして2年後、軍隊に入隊したアレックスは休暇に叔父の元を訪れそこでローズと衝撃の再会を果たす。ずっとローズを想い続けていたアレックスはローズと一夜を過ごすがローズの心はジョージに傾けられていた。衝撃を受けたアレックスは銃を暴発。これを目撃したジョージはローズをアレックスに任せ愛人のジュリエッタの元へ旅立つが、これを追いかけていったローズはジョージと結婚する。そして12年後、アレックスは再び人気女優となったローズを訪ねる。彼女は喜び、家族の元へ案内する。二人の間にはひとり娘ジェニーがいたが、彼女は徐々にアレックスに惹かれていく。
サンセット大通り (Sunset Boulevard)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
ハリウッドのサンセット大通りに面するある邸宅のプールに、若い脚本家ジョー・ギリス(ウィリアム・ホールデン)の死体が浮かんだ。死んだ彼はそのいきさつを語る。失職ライターのジョーは、映画会社への脚本売り込みも意の如く進まず、貧窮のどん底にあった。ある日月賦の払込み不足から自動車会社の男に追いかけられたジョーは、サンセット大通りにある荒れ果てた邸宅に逃げ込む。そこにはサイレント映画の大女優ノーマ・デスモンド(グロリア・スワンソン)が、かつての監督であり、最初の夫だったマックス・フォン・マイアリンク(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)を執事として、過去の夢に生きていた。ジョーが脚本家だと知ると、ノーマは主演を念願している「サロメ」のシナリオを書くように、とジョーを邸に泊めさせることにした。若いジョーにとって、この妄想狂の老女の相手は空虚な生活に違いなかったが、ずるずるとその位置ににはまり、ノーマと抜きさしならない関係に落ち込んでゆく。ある日、パラマウント撮影所からノーマに電話がきて、出演の機会が来たとノーマは勇んでセシル・B・デミルに面会に出かける。しかし用件とは、ノーマ所有の古自動車をクロスビー主演の映画に使いたいので貸して欲しい、とのことだった。ノーマを待つうち、偶然顔見知りの脚本部員ベティ・シェイファー(ナンシー・オルソン)に出会ったジョーは、ノーマとの醜い関係の反動で清純なベティの美しさに惹かれ、2人でシナリオを共作する約束をする。毎夜彼女の部屋で仕事を続けるうち、若い2人は自然に結ばれるが、たちまちノーマに知られ、大喧嘩となる。そして荷物をまとめて邸を出ようとしたジョーは、玄関前で背後からノーマに撃たれ、プールへ倒れ込んだのである。殺人事件の報道に、ニュース・キャメラマンやコラムニストたちがノーマの邸に駆けつける。そのキャメラを見て、発狂したノーマは「サロメ」を演じつつ、階段をしずしずと降りてくるのだった
ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド (Whistle Down the Wind)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
小さなアメリカの田舎町に突如現われた犯罪者(The Man)を現代に甦ったイエスキリストと思い込んだスワローと子供達。The Manとスワローは次第に心を通わせるようになるが、次第に事件は終焉に近づいていく…。The Manを愛するようになったスワローが少女から大人の女性へと成長していくところが見所。
ミュージカルナンバーのひとつ“No Matter What ”はイギリスのグループBOYZONEが歌って全英ヒット?1に輝いたことは記憶に新しい(ハズ)。
ウーマン・イン・ホワイト (The Woman in White)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
貧しい画家ハートライトは、富裕な地方地主、フェアリー家の姉妹に絵を教えるため、旅立つ。途中、一人夜道を歩く彼の前に、不意に白いドレスの女が現れる。彼女は「人に追われている」と助けを求めるのだが、力になろうとするハートライトに謎めいた言葉を残し、再び闇の中へと消えてしまう。
やがて、広大な屋敷に着いたハートライトを迎えたのは、才気にあふれたマリアン、そして控えめで美しいローラの異父姉妹だった。ハートライトは妹のローラを見て驚く。なぜなら彼女は「白いドレスの女」に生き写しだったからだ。父母を亡くし、後見人の叔父フェアリーと暮らす姉妹は、時を重ねるにつれ、それぞれにハートライトに惹かれ始める。一方ハートライトはローラに熱い想いを寄せていく。
しかし、ローラには、亡父の決めた婚約者パーシヴァル男爵の存在があった。家柄の違いをかみしめ、失意のうちに屋敷を去るハートライト。しかし事態は、パーシヴァル卿とその友人フォスコ伯爵の陰謀によって、思いもよらぬ悲劇へ。ローラを守るため、隠された真実に立ち向かうマリアン。守りたいものはこの想いだけ・・・。
ミス・サイゴン(Miss Saigon)
作曲:クロード・ミッシェル・シェーンベルグ作詞:アラン・ブーブリル
演出:ニコラス・ハイトナー
初演:1991年
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
1975年陥落寸前のベトナムのサイゴン。通称エンジニアの経営するキャバレーでは、米兵たちが「ミス・サイゴン・コンテスト」に遊び、酔いしれている。そこで、米兵クリスと17歳のベトナムの少女キムは恋に落ちる。キムは従兄トゥイとの婚約を破棄して、クリスと結婚するもつかの間、サイゴンは陥落してしまう。米兵であるクリスは、身重になったキムを残したまま、アメリカへ。3年の月日が流れる。エレンと結婚したクリスであったが、キムを想い、悪夢にうなされる日々。一方、キムは3歳の息子タムとひっそり暮らしていたが、かつの婚約者トゥイに発見されてしまい、再び求婚される。トゥイを拒否したキムは、彼を射殺してしまう。キムは、タムを連れて、エンジニアとともに万国へ逃げる。
クリスは、元上官のジョンからキムと息子タムの存在を知らされ、悩んだ末、妻のエレンとともに万国へと向かう。クリスの来訪をしったキムは、クリスの滞在しているホテルへ急ぎ向かうが、そこで待っていたのは、クリスではなくエレンであった。
レ・ミゼラブル(Les Miserables)
作曲:クロード・ミッシェル・シェーンベルグ作詞:アラン・ブーブリル
演出:ニコラス・ハイトナー
初演:1985年
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
一片のパンを盗んだために19年の投獄生活を強いられたジャン・バルジャンが仮釈放される。釈放後、世間の冷たい対応に絶望したジャン・バルジャンは、暖かい手を差し伸べてくれた司教から銀器を盗む。しかし、司教はそれを許す。司教の愛に触れた彼は新たな人生を歩み始めた。8年後、自らの本名を隠したまま、市長となっていたジャン・バルジャンであったが、無実の男を救うため、自らの正体を明かすことに。そして、ジャヴェール警部からの執拗な追跡を逃れるため、ファンテーヌの一人娘コゼットを連れて、フランスへ逃亡する。1832年、革命の嵐に震えるパリの街。学生とともに、バリケードに立てこもるジャン・バルジャン。政府との銃撃戦で次々と死んでいく学生たち。そんな中、ジャン・バルジャンは、瀕死のマリウスを救い、下水道へと逃げ込んだ。
ミー・アンド・マイガール (Me And My Girl)
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ)
1930年代後半の英国。由緒正しい名門貴族・ヘアフォード伯爵家では、跡継ぎを残さないまま当主が亡くなり、伯爵家の後継者探しが問題となっていた。当主の遺言は、若い頃身分違いの結婚をしていた時に出来た一人息子・ビルの行方を捜し出し、彼が貴族に相応しい人間ならば爵位と全財産を継がせる、というものだった。この問題を話し合う為に、親戚一同(当主の妹・公爵夫人マリア、その姪・ジャッキー、公爵夫人の甥・ジェラルド、親族のバターズビー卿、バターズビー夫人、ジャスパー・トリング卿、そして後見人の男爵・ジョン卿)が伯爵邸に集まる。だが、パーチェスター弁護士が見つけてきたビルは無教養で品のないがさつな下町青年。ジョン卿はビルを認めないが、遺言執行人の公爵夫人・マリアはビルを紳士に仕立てるべく厳しい後継ぎ教育を施す。ヘアフォード家の爵位と財産が転がり込むものと思っていたジャッキーは、あっさりと遊び者のジェラルドを見限り、色仕掛けでビルに迫る。ところが、ビルには恋人サリーがおり、一途な愛を貫くビルはジャッキーに容易になびかない。一方、マリアのスパルタ教育で日に日に貴族らしくなっていくビルの姿を見て、サリーは不釣り合いな自分から身を引こうとして、ビルに恥をかかせ嫌われるようにし向ける。 そんな彼女にジョン卿はある取引を持ちかける…。