アニー
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ) 子供ミュージカル
不景気の1930年代のアメリカ。
気のめいるような日々の繰り返しだったが、誰もが、もしかしたら、少しは良くなるかもしれない、明日になれば・・・と夢みていた。孤児のアニー(アイリーン・クイン)も明日を夢みていた。孤児院を管理しているミス・ハンニガン(キャロル・バーネット)は悪い人ではないが、酔っ払いでむら気で、年中酒くさい息を吹きかけながら少女たちにあたり散らしている。ある日、アニーは脱走に成功する。悪ガキたちにいじめられている老犬を助け、サンディと名付けた。
だが、アニーは警官につかまり孤児院に逆もどり、サンディもソーセージ工場行きという時、思わぬ訪問者が現われた。億万長者ウォーバックス(アルバート・フィニー)の避暑グレース(アン・ラインキング)で、ウォーバックスは金の亡者という世間のイメージを良くするため、孤児の1人を週末だけ招待しようというのだった。グレースは一目みるなり、アニーが気にいる。かくして、アニーとサンディは五番街にある豪華なウォーバックス邸の客となった。魔法も使える用心棒プンジャブを始め、召使いの大隊が彼女を暖かく迎えてくれた。ところが、ウォーバックス自身は男の子を望んでいたのでむっつりとしている。しかし、その夜遅くサンディが曲者のしかけた爆弾から彼の命を救ったことで、とにかくアニーは滞在できることになった。金儲けしか興味のなかったウォーバックスの心境が少しずつ変化していき、ある時はみんなで、グレタ・ガルボ主演の「椿姫」を見に行ったりした。ウォーバックスはアニーを養女に望んだが、本当の両親と暮らす夢を捨てていないアニーは承知しなかった。
そこで、ウォーバックスは5万ドルの賞金をつけ、アニーの両親探しを始めた。邸には両親を自称する人々が押しかけた。その中にはミス・ハンニガンの弟で小悪党のルースターと愛人リリー(バーナデット・ピータース)もいた。2人は姉とグルになり、実は何年も前に死亡しているアニーの両親の残したロケットの片われを持参したので、ウォーバックスもアニーと5万ドルの小切手を渡さざるを得なかった。だが、孤児たちの通報で事実を知ったウォーバックスは、FBI、警察に出動を要請し、自分もグレースと車にとび乗った。車に乗せられたアニーはハネ橋のところで、小切手をひったくって逃げ出し、その後をルースターが追いかける。危ういところでアニーは、プンジャブに救い出される。その後、盛大なパーティーが催され、孤児たちもミス・ハンニガンも、FDRことフランクリン・デラノー・口ーズベルト大統領も招かれた。アニーには今やかけがえのないパパとなったウォーバックスと未来のママ、グレースがいた。ウォーバックスにとって、金や権力はすっかり価値を失っていた。明日になれば、もしかしたら、世の中がもっと素敵になるのではと、みんな思っていた。夜空には美しい花火がいくつも光を散らしていた。
オリバー
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ) 子供ミュージカル
救貧院で暮らす孤児オリバーは、ここを管理する教区吏のバンブルからほかの孤児たちと同じように虐待を受けていた。ある日オリバーはくじで選ばれたために、孤児の代表として粥を哀願しに行くが、このためにオリバーは教区から問題児と見なされる。そして葬儀屋に働きに出されるが、我慢ができずロンドンへ逃げた。
そこではユダヤ人フェイギンを頭とする窃盗団にむりやり入らされ、オリバーに盗みをするように仕込もうとする。だがオリバーは悪に染まらず、ふとしたことがきっかけで紳士ブラウンローに保護される。この温かい一家にオリバーは幸福感に浸るが、やがてまたフェイギン一味に捕らえられ、ビル・サイクスとともに盗みへ出かけることになった。オリバーは盗みに入る家に侵入する際にしくじり負傷、しかしそのメイリー家のローズに介抱され、そこで親切にされる。
一方そのころモンクスという男が、オリバーに不利な情報をもってフェイギンに接近しようとしていた。オリバーに同情していたサイクスの情婦ナンシーは、オリバーを醜聞から助けようと、一味の巣窟を教えるが、それがためにサイクスに惨殺される。しかし一味には警察が入り、フェイギンは捕らえられ絞首刑、サイクスは逃走の末事故死する。そしてオリバーの出生が明らかになり、ブラウンロー紳士とともに幸せに暮らすことになった。
ピーターパン
【ミュージカル ストーリー概要】(あらすじ) 子供ミュージカル
ロンドン郊外に住むダーリング家の3姉弟の姉娘ウェンディは大人になるのがいやでしょうがなかった。ある夜、ウェンディたちの部屋にお伽話のピーター・パンがしのびこみ、いつまでも子供でいられる“ないない島"へ連れて行ってやろうといった。ピーター・パンが光のをウェンディ、ジョン、マイケルの3人にふりかけると空を飛ぶことが出来るようになって、ピーター・パンを先頭に“ないない島"へ飛んで行った。
ピーター・パンたちの大敵は海賊フックだ。フックは飛んで来るピーター・パンたちに大砲をうちかけたが、一同はどうやら無事に島に着くことができた。ジョンやマイケルは同じような子供たちがたくさんいるので大喜び、早速皆でインディアン退治に出発したが、娘を何者かに誘拐されて怒っていた酋長に逆に捕えられ、夜明けに死刑されることになった。ピーター・パンとウェンディは人魚たちと遊んでいるとき海賊フックが酋長の娘を攫って行くのを見つけ、ピーター・パンは海賊と大格闘して娘を助け出した。これを知った酋長は喜んで子供たちの縄をときお礼の大ダンス・パーティを催した。
そのうちにウェンディはお母さんが恋しくなり、ピーター・パンから家へ帰ると大人になってしまうと言われたが、やはり皆を連れて帰る決心をした。ピーター・パンに娘を奪い返されたフックはその復讐にウェンディ以下の子供たちを捕えてしまった。しかし、急を知ったピーター・パンが飛んで来てフックを鰐の口の中につき落した。ウェンディたちはロンドンへ帰ることができた。そしてウェンディは父母に大人になる決心をしたと告げるのだった。